ネギの精神
盛り上げるための一種の装置
こんにちは。ソウルでマシルのハッシーです。
日本では食事をしても、友達と集まっても、基本的に自分が食べたり飲んだりする分は
自分で払う感じですよね。
ふだん、会社でお昼を食べる時など、最初から別々にというか、1人で食べる人とかも
かなり多いですよね。
ご存じの方は多いと思いますが、韓国ではまだまだ1人で食事する文化は
あまり一般的ではありません。
もちろん、営業などの仕事や外回りが多い人で、動いたついでに1人で食べる人は多いですが
そういう場合に食べられる料理は結構かぎられている感じです。
メニューで言うと、キムパプ店、ソルロンタンとかの1人分の器で注文できる料理のお店、
あとは日本料理のとんかつ店など。
ところで、私が会社に勤務していた時はとても仲のいいチームだったので
お昼は会議などでバラバラになっていても、待ち合わせて一緒に食べにいくほどでした。
だいたい7人前後だったのですが、食後のコーヒーを必ず買って席に戻るのです。
1杯3千~5千ウォンもするコーヒー。毎日だと結構な支出ですけれど
これをほぼ毎日じゃんけんで誰か1人が払うようにする賭けをするのです。
もちろん、そういう時はアメリカーノを飲みますけれど、
本当にじゃんけん運が弱くて、かなりの確率で負ける人がいたんです。
チームではしかもマンネ(막내)。
お願いだから勝ってよ、チーム長を負けさせろ!などと訳の分からないことを言って
いつもトゥア(따뜻한 아메리카노)をごちそうになっていたものでした。
しかし、そういう1人に集める賭けって、韓国ではいろいろなところで見られるんです。
決して大金ではないけれど、ちょっとしたことで賭けをする。
韓国人は本当にそういう賭け事、というか、それによって盛り上がることが好きなようです。
それともう1つは、誰か1人がお金を払うことに対する抵抗感というか、
支払う立場になる人へのすまなさは、それほど高くないと思われます。
それよりも、払う人をかっこよく受け取る傾向にある感じ。それが日本との決定的な違いかも。
ですから、日本ではかなり下火の花札ですが、韓国では今でもかなり幅広く親しまれていて
当然、お金を賭けてやっていますし(家族同士などで)、それ以外にもゴルフでは
コンペなどではなく、同じグループの中でお昼代とか、帰りのビール代などという感じで
賭けているようです。
日本の社会だったら、かなり嫌がられる感じだと思いますが、
そういう賭け事をしながらも、みんな株式をやっていたり、銀行や保険などで
利回りのいい金融商品に加入していたりと、実にお金をうまく増やそうとしています。
そういう意味では、日本人よりも個人資産の運用能力は磨かれているような気がします。

賭けの話から違う方向にずれちゃいますけれど、
韓国では伝統的な民間金融商法(?)として ケ(계)というのがあります。
これは賭けではなく、知り合い同士でお金をもち合って、少しずつ増やしていくやり方です。
詳しい方法は、実は何回も聞いたけどよく理解できず、(当然ですが実行もしてない)
一時的にその仲間が持ち回るので、お金が大金になればなるほど
信じていた仲間に持ち逃げされてしまったら、その時の被害が大きい、というくらいしか
知らない民間金融(?)です。
だけど、これでみんな海外旅行に行ったり、子どもの結婚式をまかなったり、
家のチョンセの一部に当てたりと、昔から実に有用されてきたものなのです。
テーマに書いたネギとは내기、つまり賭け事のこと。
내기하자!
時には楽しんでみるのもいいかもしれません。(もちろん過度なネギはダメ 笑)
ではまた!