韓国の大学入試はマジで熾烈

 

競争に逃げ場がない

 

 

こんにちは。ソウルでマシルのハッシーです。
私はソウルで、日本留学を志望する学生の保護者を含めて複数人に日本語レッスンをしています。
どの人も、理科系の大学に進みたいと考えていたり、美術系の学校に進みたいと考えていたり、
その進路に対する考え方がすでに明確で、そのために韓国よりも大学入試にいろいろな制度や方法がある日本で進学したいと考えている学生も、実は結構な数いるんです。

 

 

それにしても韓国の大学入試は、なぜそれほどまでに熾烈な競争になるのか、
大学入試をするような家族がいない私には、昔の韓国の大学入試については少し知っていても
最近の状況についてはまったく理解できずにいました。
そこで、現役浪人生のママにいろいろと聞いてみたことを今日はシェアしたいと思います。

 

 

 

まず、韓国の場合、大学は昔に比べればかなりの数が増えましたが、
“周囲も羨む”大学は、今も昔も同じ。まったく変わっていませんし、増えてもいません。
ちなみに、私が“昔”と表現する時代は1980~90年代の韓国です。
昔はソウルにあっても、状況は違ったようですが、今はソウルにある大学なら
“ひとまず親が祝福してくれる”大学となってレベルアップした感があります。
それらの大学は“in Seoulの大学”と呼ばれています。
それともう1つは、どうしても人口が微妙に少ない、つまり大学を増やしても採算が取れるような展望が見えにくい市場規模であることも、競争の原因の1つになると思います。

 

 

 

さて、日本では大学入試はセンター入試以外にも、私立大学では独自の試験問題で、それぞれの日程を組んで入試が行われますね。
だから同じようなレベルの学生でも、本人の性格や志望、得意な問題や得意な分野、相性の良し悪しなどで同レベルの大学の中からある程度は選ぶ余地が生まれると思います。
とっても主観的に例えを言えば、早稲田大学の政経に行きたいのか、慶応や上智の経済を選ぶか、みたいな感じです。

 

 

 

 

韓国の場合はどうでしょうか。まず大学入試は1年に1回。最近で言えば、2020年は12月3日(木)、この1日だけです。相性とか得意とか、そういうのは一切おかまいなしで、同じ問題を全国の大学受験生が一斉に受けるわけです。
これは、ある意味で本当に熾烈な競争で、簡単に言ってしまえば逃げ道がどこにもない、ということになります。誰が何と言おうと大学の難易度が一列に決められて、テストの点数と、高校時代の内申点によって全国の受験生も一列に順位が決まっちゃう。というわけです。

 

 

 

ですから、日本で言うところの、“早稲田の法学部か中央の法学部か、どっちもどっち”的な考え方が存在しなくなるわけです。
これは当の本人にしたら、とても厳しい受験戦争になるわけで、だからこそ韓国のお母さんはみんな、それこそ全てをなげうっても子どもの受験にプラスになることなら、環境を整備しようとするんですね。

 

 

 

 

 

もう1つ、受験生の一生を決める大学入試の試験を出す側も、それは本当に大変だと思うのです。
だって各科目で、多くても20~30問の問題によって全国の生徒の順位をつけなければならないのですから。
だから同点の学生が続出するわけですし、満点の学生も出るわけです。
そうすると今度は逆に、同点の人の順位をつけるためにも、高校時代の内申点が関係してきます。だから内申点を考えれば、高校生の3年間は常にクラスメートとの競争であり、友達ではなく競争相手、つまり一緒に伸びる仲間ではなく、1点でも相手が損をすることを見逃さなくなる環境にもなるわけです。

 

 

 

そっか~、ちょっと表現はきつくなってしまいましたが、
韓国の受験競争は本当に超のつく熾烈さですね…。
しかも、それでその後の人生に、かなりの差がつく、つまり大企業に入ればそれだけ高給ですし、中小企業に入れば、歴然とした給与の差を実感することになるわけですから。

 

 

もちろん、決して日本の受験戦争も楽だとは思っていませんけれど、
むしろ日本の受験制度のほうが(まだ)ずっとマシだな、と改めて思ったくらいです。
成人になってみると、勉強でどれだけ努力しても培えない人間性とか、人格とか、現実の壁を乗り越えるだけの忍耐のほうがよほど大切ですからね。
ですから韓国の大学入試もいろいろと試行錯誤が続けられるため、常に少しずつ変化はするようです。2020年のテストは、以前から内容に改革があると決まっているため、去年までの問題が大きく参考にならない、と言われてきました。
しかし、さらに新型コロナの影響で、不特定の要素が多く、日程も本来なら11月だったのが2週間ほど遅らせるという発表も先日あったばかりなので、今回の受験生は大損の年、と言われています。
それでも、そういう年のほうが真の実力を試せるかもしれませんよね。
受験生には頑張って欲しいです。

 

 

ではまた!

 

 

 

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