韓国のビール事情 2021
これまでの韓国ビールに満足度が低かった

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私が思う韓国のビール事情
こんにちは。ソウルでマシルのハッシーです。
ソウルも強烈な暑さが続いており、新型コロナの新規感染者の急増と相まって、ストレスフルなのは東京と同じ感じかと思います。
そうは言っても、よく冷えたビールを飲むことはこの季節の楽しみの1つ。
少人数での集まりや、自宅で飲む時はやはりビールは欠かせません。先日、日本のニュースサイトで、これまで大人気だった日本製ビールが、すっかり韓国市場での占有率を下げてる、という記事を目にしました。数年前の日本製品不買運動の影響が大きいという解説でした。
しかし、実際に当時からの状況を見てきた私としては、単純に反日感情だけを原因と考えるのは少し違う気がしたので、今回はあくまで私の意見としてシェアさせていただきたいと思います。
食事の時に使う韓国語は こちらをどうぞ
すでに2018年だったか、2019年だったかもあやふやな記憶ですが、それまでは一般のスーパーやコンビニでもキリンやアサヒ、サッポロなど、日本のメジャーなビールはメインで売られていました。韓国製のビール、OBやHITEなどより数百ウォンは高いにもかかわらず、日本製ビールのおいしさから、よく売れていました。
ちなみに、当時から日本風のレストランや居酒屋、1人で食事できる店などで、日本風の飲食文化が大流行していて、ソウルで人気の街では本当に“日本が嫌いな人たちの国か?”と思うほど、日本食のお店が大人気でした。ですから、ビールは当然のごとく日本ブランドがはやっていたという理由もあります。
そして貿易問題に端を発する日韓の摩擦の激化で
その後、日本政府が発表した輸出規制を巡って、韓国内の雰囲気は対日感情の悪化へと傾いていくようになり、特に政治的な臭いのする動きにはあえて興味を持たない人々でも、“ちょっと日本の製品は買いにくい”という感じになりました。それまではコンビニでも簡単に買えるほど日本製ビールが人気だったのですが、潮が引くように商品棚から消えていきました。
気分は決してよくありませんでしたが、在庫処分のように安売りを始めた日本ビールを、安く買えたのがちょっとだけ助かった(?)と記憶しています。同様に、社会の雰囲気とは別に、日本ビールを愛用している人は、特に男性の中に多かったように記憶しています。その後、周囲の目もあるし、ちょっと今は買いたくないという韓国人には、つかの間でもドイツやアメリカなどのビールが売れていましたが、大ヒットには繋がりませんでした。
最近はどんなビールが流行中か
ああ、当分は韓国ビールの中でも“Cold 〇〇”などとドライさを強調したビールで我慢するしかないな… と思っていた、ちょうどその頃でした。
韓国製ビールで、“おいしいビール”が登場したんです。ご存じの方はいらっしゃるかと思いますが、それがTERRAです。
緑のボトルのせいか、中国の青島のような感じでもあり、今までの水みたいな韓国ビールより味わいは、はるかにいいし、価格も悪くない。
韓国中に流行しはじめていた自家製ビールとは違う大衆性のある味で、韓国内の飲食店では一気に拡がっていきました。
さらに、焼酎も似たような時期に新生“眞露”が発売されました。
ご存じの方はご存じかと思いますけれど、韓国ではソメク(소맥=소주 맥주)という飲み方をする人が多いですよね。その飲み方にするには、これまでのビールと焼酎よりもTERRAと眞露の組み合わせのほうが合うという、本当のようなウソのような噂が拡がって、さらに人気を集めていきました。(ちなみにTERRAと眞露は親会社が同じ)
そういう訳で、韓国で日本ビールが売れなくなったのは、味のせいというよりも、政治的なイシューに利用されたのと同時においしい韓国ビールが登場したから、と見るほうが正しいと思います。ちなみに今でも日本風の居酒屋や飲食店では日本の生ビールを売っているようです。
これを書いている7月28日、韓国は新型コロナの感染拡大のせいで飲食店などの営業はかなりの制限を課せられています。
夜の飲食は3人以上の同席が認められていないので、当分の間はビールを外で楽しむのは難しいようです。もう少しだけ頑張って、この夏を乗り越えたいですね。
それではまた!