韓国語のばり雑言

 

 

多様な意味がある韓国語のばり雑言

 

 

 

こんにちは。ソウルでマシルのハッシーです。
ばり雑言のお話をそろそろシェアしたいと思います…。

 

 

 

と、言っても、韓国語の욕, 욕설の詳細はインターネットを検索していけば
いくらでも出てくるので、そのものズバリな解説(?)はそちらにお任せしたいと思います。
それよりも今日は욕 を日本語にするとどうなるのか、日本で放送されている
韓国のバラエティーなどではどうしているのかを少しだけご紹介したいと思います。
それから、その一方で、単純な悪態ということではなく、욕 を使うことによって
相手に独特の愛情表現をする韓国語の世界もシェアしたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、韓国の放送用語でも、純粋な욕설(?)は放送時に使用してはいけないことになっており、
トーク番組などでわざと使っても、“ピーッ”と音声処理されたり、さらには口までCGで覆われたりして
基本的に未成年が聞いたりしないよう配慮することになっています。
完璧な욕설となる ”씨발”などは、そもそも放送で発言する人はいませんが、
それでも冗談で発言した場合は、完全に聞き取れないようにしつつ、
しかしながら、そう言ったと分からせるようにㅆだけが聞き取れる感じで音を残して
残りは消されるんですけれど、視聴者はもちろん分かりますから、爆笑するというような感じですね。

 

 

 

(この程度の表現は욕ではありませんのよ)

 

 

 

そんなバラエティー番組が、日本のCSでも数多く放送されているわけですが、
この場合は、韓国の放送用語以上に厳しい日本の放送用語コード(規定)という関門が
待ち受けているわけです。
基本的にはNHKの放送用語コードが基準になっていて、漢字表記からカタカナ表記まで
かなり細かく決められているのは、放送字幕の翻訳を学んだ方ならお分かりかと思います。
性的、民族人種的、文化的などあらゆる面で少しでも差別的と判断される表現は
すべて放送用の字幕には入れられません。
それだけでなく、著作権などの問題もあってSNSの商標名も出せませんし、
特にディズニーなど米国の特定アニメも基本的には表記できません。

 

 

 

 

 

そんな中で韓国語では放送に使用して言い言葉だけれど、日本ではご法度な表現があるのです。
例えば미치겠다.
韓国語では、普通の会話でもよく使う表現ですし、放送用語としても特に規制はないようです。
しかし、直訳すると“狂いそう”となる訳で、こういう系統の発言は日本では一切ご法度です。
他には거지 같다 (그지 같아)。直訳すると“乞食みたい”という表現で、こういう差別的な表現は
日本ではすべてソフトな、角の立たない(?)字幕に変えなければなりません。
こういった表現は、クライアントとなる日本の放送局の規定とか方針があるので、それに従うわけですが、
こういうふうにいろいろな表現をソフトにしていくと、韓国語で聞くのとはまったく味わいが違う字幕に
なってしまうのです。
でも、韓国語のそういう独特な表現やニュアンスを生かすという役目は果たせなくなってしまいます。

 

 

 

 

当然ではありますが、字幕翻訳をしている人は韓国語を聞き取って、それを
最も日本語に近いニュアンスで、できるだけ表現したいと思っているわけですから、
上記のような結果になることは、本当は望んでいないのですけどね。
でも放送コードですから、これは守らないと放送自体されなくなってしまうので、しかたないですよね…。

 

 

 

 

そういう訳で、韓国語学習者の皆さんは、“なんだか言ってることと字幕が違う気がする”と
思うことがあると思います。それは聞き取れてないというわけではありません。
しかし、放送字幕には独特のルールがあるので、それを最優先して字幕化されるということも
ぜひ理解していただけるとうれしいです。
ちなみに미치겠다 は、どうにかなりそう、거지 は物乞いやホームレス(これもスレスレでオーケー)と
表現が変わって、ソフト~なニュアンスになります。

 

 

 

 

それから、韓国では敢えて욕のような表現を使って一種の愛情表現をする場合があります。
“이 새끼야”も、顔が怒ってなかったら(笑顔でなくても)、相手に親愛の情を表してるのです。
あ、女性には言いません。最近の女性にそんなことを言ったら
Me Tooになって、会社の前でデモをされちゃいますから。愛情表現にはなりませんね。

 

 

 

 

また機会があれば、放送字幕のお話も少しシェアしたいと思います。

 

 

ではまた!

 

 

 

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