韓国の無尽講について
契(ケ)について
こんにちは。ソウルでマシルのハッシーです。
私も1度も経験したことのないことではありますが、今回は契(계)について少しだけ
シェアしたいと思います。
在日の方々なら、その実際をもっとよくご存じかも知れませんが…。
日本でもよく調べてみると“無尽講”と言われた民間金融システムがあって、
韓国の契とシステムがそっくりだということが分かったのですけれど、
要は、複数名でグループを作って、毎月といった定期的な形で一口いくらと決めた金額を
積み立てていきます。
当然ある程度まとまった金額になりますので、それを順番に受け取っていくというような方法です。

(これはただのママ会の絵)
以前に読んだ本では、子どもの大学入学資金や、結婚の時の資金、家を買う時など
かなりまとまった金額が必要な時に活用しようとする人が多かったようです。
昔は銀行などというシステムもなかったし、金融業を営むのも民間の人でしょうから
信用問題、という点では、むしろ知り合い同士でやったほうが安心という利点(?)もあったはず。
そのため、契主といって、お金を実際に預かっている人はかなり信用があるか、
陰の権力(?)を持っているなど、信用せざるを得ない何かがある人が多かったようです。
時代は移って、現代でも契をやっている人はよく見かけます。
その規模は本当にさまざまで、上記のような巨大な信用を背景に大規模な資金を運用している人もいれば、
学生時代の友達だけで細々と続けては、そのお金でみんな一緒に海外旅行に出たりする人も
かなり大勢います。
ポイントは、定期的に集まっては実に様々な情報交換をしたり、少しでもいい情報があれば
融通し合うという点があって、これが特に既婚女性には大きなポイントのようです。
こういう背景があって、家族や親戚よりも契の仲間を信じるという人もいるほどです。
しかし。
お金ですから、最悪の場合、万一がありえるわけです…。
契主がお金を持って行方不明になったり、お金を預かったはずの人が消えたり…。
最近のように景気がよくない時期には、あえて大金を運用する人は減っているようで、
昔からの友達と契をする場合は、それほど大金ではない場合が多いようです。
私が見た契の1つは、お店を経営する女性が数人でやる契でしたが、
そのうちにお店の経営状態が悪くなった契主が、そのお金を持って消えてしまいました。
結局、違う国で暮らしていることまでは分かったのですが、
すでにお金はなくなっていて、取り戻すこともできずに終わったようです。
こうして人間関係に大きな禍根を残す事もありえるわけですね。
またほかの契では、大学の同級生4人で運用していて、
4人とも結婚したあとで配偶者と一緒に8人で欧州旅行をしてきたケースも見ました。
こちらの場合、配偶者がとても喜んで(無料で欧州旅行できたから)、
家での扱いがよくなったといういい結果になったようです。
私も韓国人の友達と何回か契をやろうかと話したことはありますが、
いまひとつ話は進展しません…。
それから時々、新聞を賑わす記事の中には、江南の富裕層の中だけで存在した契が破綻し、
日本円にして数十億円~数百億円単位のお金が不明になった、などというのもあります。
こういう規模になると警察に通報したくても、そのお金はどんなお金なのか、とか
なぜそんなにお金を持っていて、集められたのかなど、あまり探られたくない部分まで
明らかにしないといけなくなるので、警察にも通報しない場合があるそうです。
最後は少しマイナスな話になってしまいましたが、
契という民間金融システムをシェアしてみました。
次回はもっと明るい話にしたいと思います。
ではまた!