桃李花歌「花、香る歌」
「西便制」以降で初のパンソリ映画
こんにちは。ソウルでマシルのハッシーです。
パンソリ関連のお話 第2弾をシェアしたいと思います。
「桃李花歌」(邦題「花、香る歌」、以降「桃李花歌」とします)は
朝鮮時代後期、高宗のころのを背景に、アイドル歌手スジが主演のチン・チェソン役を演じた
パンソリがテーマの映画です。
以前に同じくパンソリがテーマの映画「西便制」についてチラッと触れましたが
今回の「桃李花歌」は、それ以降、久しぶりにパンソリをテーマにした映画として
しかもスジが主演するということで、下馬評(こういう表現は最近あまり使いませんかね…)が
高かった映画です。

朝鮮時代は、今からすると想像を絶するような儒教的発想の中
女性が自分の意志でできることなどほぼない時代でしたので、
最下層の民がしていたパンソリでさえも、女性が進出することを許されませんでした。
そんな中で、すでに妻を何度もなくしていたパンソリの名手シン・ジェヒョ(リュ・スンリョン扮)は
多くの弟子を育てていますが、女性であるにも関わらずパンソリの歌い手を目指す
チン・チェソン(スジ扮)を弟子にすることを認めます。
オーディションみたいな場面がありますが、そこで“合格!”と叫ぶ人は
キム・セジョン(ソン・セビョク扮)と言って、彼も後世に名を残すパンソリの名手です。
大院君(キム・ナムギル扮)が、慶会楼の城落宴に全国からパンソリなど技芸の名手を招いた時
チェソンを出場させたことによって、シン・ジェヒョもチン・チェソンも運命が
大きく変わってしまうのですが、
実際の資料では、城落宴のあと、チェソンの行方を誰も知らない、という記録で終わっています。
この映画の原題、「桃李花歌」は、
シン・ジェヒョが書いた詩の題名から取っています。
桃の花とスモモの花の美しさを書いた詩ですが、実際は女弟子のチェソンを礼賛した
内容であることが判明しています。
映画評は残念ならが、決して好評価とは言えません。
映像の美しさなどは文句なしなので、皆さんもご覧になって
なぜ韓国での評価がイマイチなのか確かめてみるのもいいかもしれません。
(ちょっとイジワルな終わり方?)
ではまた!